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研修費用を100倍の効果に高める方法

社員研修しても意味がない!?

社員研修をしても、ちっとも変わらない、なんでー?って嘆いておられませんか?
今回は、社員研修を100倍に高める方法について、採用定着士・社会保険労務士の榊原秀樹が解説します。

ずばり、ラーニングピラミッドを意識することです。

ラーニングピラミッドとは?

ラーニングピラミッドとは、情報を受け取る際の効果を視覚的に表したものです。

ラーニングピラミッドには、下から順に、次の5つの段階があります。
実践に基づく学習(Doing)- 90%の効果
実習に基づく学習(Practicing)- 75%の効果
グループ学習(Group Learning)- 50%の効果
聴講に基づく学習(Lecture)- 30%の効果
視覚的な学習(Visual)- 20%の効果

 このピラミッドは、学習において実践や実習、グループ学習などの実践的な方法が最も効果的であることを示しています。

 単に講義を聴講したり、視覚的な学習(ビジュアル)をするだけでは、情報を定着させるのにはあまり効果がないことを示しています(もちろん、個人差があります。ですから、さまざまな学習方法を試して、自分に最適な方法を見つけることが重要です)。

 一般的に、ラーニングピラミッドは、実践的な学習方法が最も効果的であることを示しています。

 そのため、学びたいことを実際に実践したり、実践的な課題を解決することが重要です。

 また、グループ学習も効果的であるため、同じ目標を持つ仲間と一緒に学習することもおすすめです。グループ学習では、アイデアの共有やフィードバックを受けることで、より深い理解を得ることができます。

 さらに、講義や視覚的学習も有効であるため、複数の方法を組み合わせることで、より効果的な学習が可能となります。例えば、学習したいトピックに関する講義を受けた後に、その内容を実践したり、グループで話し合ったりすることができます。

 最も効果的な学習方法は個人差がありますが、ラーニングピラミッドに示された傾向に従って、実践的な学習やグループ学習、講義や視覚的学習をバランスよく組み合わせることが良いとされています。

 最良の方法は、研修内容について何らかの発表をしてもらうことです。先生になって社内に広めてもらいます。すると、強制的に復習する機会を持てて知識の定着や理解が深まりますね。

 資料の整理の仕方や伝え方も上手になっちゃいます。

研修で学んだ内容を実践してもらうには?

研修で学んだことを会社で実践してもらわないと意味がありません。
では、どんな工夫ができるでしょうか?

目標を設定する
研修で学んだ内容を実践するためには、目標を設定することが重要です。具体的な目標を立て、それを達成するためのアクションプランを作成しましょう。

実践する機会を作る
研修で学んだ内容を実践する機会を作ることが大切です。自分で仕事の進め方を変えたり、新しいアイデアを出したりすることで、研修で学んだ内容を実践することができます。

フィードバックを受ける
実践した結果、うまくいった部分や改善点を振り返り、フィードバックを受けることが重要です。同僚や上司にアドバイスをもらったり、他の人の意見を聞いたりすることで、自分自身の成長につながります。

継続的に実践する
研修で学んだ内容を実践することは、一度や二度では成果が出にくい場合があります。継続的に実践することで、より良い成果を得ることができます。

以上のように、目標を設定し、実践する機会を作り、フィードバックを受けながら継続的に実践することで、研修で学んだ内容を実践に落とし込むことができます。

単に学びに行かせたらOKということではないです。
社員個人の努力や頑張りに任せず、いかに学びを実務にいかすか、会社としての仕組み作りが必要ですね。