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賃金のココが問題!

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賃金のココが問題!

例:固定の残業代を払っていたら、サービス残業で賃金不払いだと訴えられた

岡山県岡山市の社長
当社は岡山県岡山市の卸売業です。営業外勤者には、残業代の意味合いも含めて営業手当を払っています。その残業代の額は一般の営業担当者は月額30時間分です。1人ずつの賃金をもとに計算して、ちょうど30時間分になるように残業代を設定しています。
ところが岡山県岡山市在住の元社員が、辞めた後で労働基準監督署に駆け込んで、サービス残業で、不払いがあったと訴えました。残業をしても、きちんと残業代を支払ってもらえなかったと申告したのです。
労働基準監督署の人が当社を訪れて、元社員の勤務実績を調査して、残業代の不払いがあると指摘されました。
だが、当社としては、きちんと払ってきたつもりです。
岡山県岡山市の中小企業の中では、賃金の水準はまずまずだったと思います。労働基準監督署の指導の内容に納得がいきません。
賃金のコンサルタント・榊原秀樹
出勤簿はありますか?

岡山県岡山市の社長
これです。
賃金のコンサルタント・榊原秀樹
きちんと勤務時間の始業・終業時刻が記載されていますね。これは本人直筆ですか?

 

岡山県岡山市の社長
はい、直筆です。出勤簿への記載は毎日させていました。
賃金のコンサルタント・榊原秀樹
これを拝見しますと、残業時間は次のようになっていますね。だいたい、平均すれば30時間未満ですから、残業代は未払いどころか、逆に過払いですが、本人は何を要求しているのですか?

1月 31時間
2月 20時間
3月 20時間

岡山県岡山市の社長
1月に31時間働いたのだから、1時間分の残業代が不払いだというのです。
賃金のコンサルタント・榊原秀樹
ナルホド。

岡山県岡山市の社長
でも、1月2月3月の残業を合計すれば、70時間であり、それを平均化すれば、23.3時間分の残業代で良いはずですよね。だから残業代は逆に過払いであり、不払いの賃金はないというのが会社の言い分です。
賃金のコンサルタント・榊原秀樹
なるほど、お気持ちはよくわかります。でも労働基準法の観点からすれば、会社に問題があります。労働基準法は、賃金の支払い5原則というものを決めています。その内容は次の通りです。
その① 通貨払いの原則(通貨で支払わなければならない)
その② 直接払いの原則(直接労働者に支払わなければならない)
その③ 全額支払いの原則(その全額を支払わなければならない)
その④ 毎月1回以上支払いの原則(毎月1回以上支払わなければならない)
その⑤ 一定期日支払いの原則(毎月一定期日に支払わなければならない)
岡山県岡山市の社長
と言いますと・・・
賃金のコンサルタント・榊原秀樹
賃金は毎月、全額を支払うという定めがありますので、その労働基準法の定めに違反しています。1月は1時間分の残業代が不払いです。
岡山県岡山市の社長
でも、2月および3月は、残業代が逆に過払いではないですか?
賃金のコンサルタント・榊原秀樹
それは残業代を支払う必要がないのに支払ったという扱いになるだけです。
岡山県岡山市の社長
ということは、単に賃金をくれてやっただけですか?
賃金のコンサルタント・榊原秀樹
そういうことになります。だから法律論では、1月分の残業代が不払いという法の解釈になるでしょう。
岡山県岡山市の社長
そんなことなら、こんな固定の残業代など支払うのは止めます。賃金の規程の見直しを行います。

 

<岡山県岡山市の賃金のコンサルタント・榊原秀樹のホンネのつぶやき>

賃金のコンサルタント・榊原秀樹
「岡山県岡山市の中小企業では、営業外勤者などの職種は、残業代を固定で払っている企業をよくみかける。だが、実際問題として、そのような払い方は企業側にとってもメリットはない。残業代は、残業した分だけ支払えばよい。労働基準監督署はこの固定の残業代に目を見張らせるようになっており、調査の1つの項目になっている。ここで1つの問題が生じ得るが、それは初任給である。初任給の中に営業手当が入っていて、それを外したら初任給として低過ぎるという問題が生じる場合もある。そんな場合は新入社員時代のみ固定の残業代を支払うこととして、一定期間過ぎれば、やった分だけの残業代に切り替えればよい」

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